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北鎌倉で紫陽花偵察 明月院の花菖蒲と紫陽花 [そうだ鎌倉、行こう。(KAMAKURA)]

6月に入り、季節は春から夏へ
眩しかった新緑も何時のまにか色を濃くしてすっかり夏の木の葉
咲き始めた紫陽花もだんだんと色付いてくる頃
紫陽花は好きな花、なのでちょっとソワソワしてきます
そして紫陽花の咲く季節は鎌倉が一番混む季節
紫陽花の咲く季節の鎌倉は人気なのですね
そんな紫陽花ですが、昔は人気が無かった様子
紫陽花の歌は万葉集に二首ありますが、平安時代にはほとんど見えなくなるそう
古今集から新古今集までの八代集に、紫陽花を詠んだ歌は一首も採られていないとか
梅雨の季節に欠かせない風物詩と思える紫陽花が、古典和歌ではこれほど不人気なのも不思議です


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6月になって最初の土曜日
まだ紫陽花の色は淡い時期ですが、気になって仕方ありませんから紫陽花偵察に北鎌倉へ
花菖蒲も満開の頃ですから花菖蒲と淡い紫陽花の両方を楽しみましょう
鎌倉の紫陽花といえば北鎌倉の明月院
6月は開門時間は30分早くなり、八時半に開門
ついでに拝観料も1.7倍に跳ね上がります^^;
とは言っても300円が500円になる程度、京都のお寺の拝観料に比べれば可愛い可愛い (笑


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開門時刻の30分前に到着するように北鎌倉の駅を降ります
う~ん、気持いい
北鎌倉のホームに降りた瞬間の心地よさ
線路沿いの道を歩きながら感じる清々しさ
毎回来るたびに感じます
明月院に到着したのは開門30分前の8時、先客は二名
まだまだ可愛いですね
紫陽花の色が濃くなる頃は開門30分前だと最後尾からは門が見えないぐらいの行列だから 


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門脇の紫陽花はほんのりと色付いた程度
この分だと境内の紫陽花は想像よりも色付いていなさそうです 


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自分の到着から15分後、開門15分前
後ろにはこんなにも行列が
早めに来てよかった^^


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開門と同時に撮影スポットに急ぎます
拝観料を払う窓口は三か所
自分は三番目の順位ですから一番遠い窓口へ
早歩きで撮影ポイントに向かいます
(流石に境内は走りません^^;)
早歩きの理由はフロントローに付けていた爺さんとのポジション争い(笑
ポールポジションは女性でしたのでポジション争いとは無関係
実はこれが早く来た理由
ぐずぐずしていたら人の波が石段に押し寄せます
人の居ないショットを撮りたいのなら勝負はこの一瞬のみ
なので急がないといけません
そしてカメラの設定をあれこれいじりながらゆっくり撮る事もできないのです
そんな悠長にしていたら周りに人が溢れますからね
なので一発勝負


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境内の紫陽花はまだまだ白い状態のものばかり
この石段の両脇は青い壁になるはずなのですが。。。白い壁だし^^;
僅かに数輪が青くなっているだけ
その色付いた数輪もまだ若い色、明月院ブルーにまではまだ到達していません
この日は梅雨入り前とは思えないぐらいのいい天気で真夏のような強いコントラスト
この健康的な陽射し、紫陽花には似合わないかも 


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人の波が石段に到達
こうなると暫くはどうしようもありません
参道の石段をあがって中門を潜ります
中門には迎え花


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今日はどんな花だろう
中門の迎え花も楽しみにしているのです
今回は艶やかな雰囲気


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明月院のお約束、丸窓
この丸窓の奥の庭園は普段は非公開なのですが、花菖蒲の季節と紅葉の季節だけは入ることができます
開園時刻は不定で九時半から十時くらいの開園の場合が多いですが、この日は九時に開園とのアナウンス


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何時もより早い時刻の開園に丸窓超しに見える庭師さん達も 忙しそうです


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奥の庭園の開園時刻までのんびりと境内を散策
何気にお洒落な花地蔵さん、今日も花とあわせた飾り物^^


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明月院ブルーで染まるはずの境内ですが、どこもまだ白い
いくら偵察と言えども・・・ちょっと欲求不満


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さて、昔は人気の無い紫陽花の花
万葉集に見えるのは二首


言問はぬ木すらあぢさゐ諸弟らが練りのむらとにあざむかれけり (大伴家持)


色変わりする紫陽花をもって、調子よく心変わりする人達を揶揄したものですね
紫陽花が人を欺く不実なものの譬えに使われています


あぢさゐの八重咲くごとく弥つ代にをいませ我が背子見つつ偲はむ (橘諸兄)


紫陽花の花が八重に咲くように、御代八代も何代も、健勝でいらしてくださいと八重咲きの紫陽花をめでたい花としています
この二首のあとは暫く忘れられたように表舞台には出てきません 


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その後は十世紀後半頃に編集された古今和歌六帖に一首


茜さす昼はこちたしあぢさゐの花のよひらに逢ひ見てしがな


昼は人目が多いから、宵に逢いたいものだ・・・・
ただこれは紫陽花が主役と言うよりも”よひ”を言いたくて紫陽花の”よひら”を使ったもの
この時代、これ以外にも紫陽花が出てくる和歌はありますが、何れも脇役で主役の引き立てがその役目 


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当時の紫陽花は、花(実は萼ですが) の数が少ない日本原産のガクアジサイ
それが品種改良されて今の厚く咲く紫陽花になるのですが、品種改良版紫陽花が現れてからは引き立て役は卒業
今では雨を引き立て役にして梅雨の季節の主役になった感がありますね  


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再び丸窓まで戻ってくると奥の庭園に人の姿
開園されたようです
入園料の500円を納めて奥の庭へ 


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あっ、変わっている
いつの間にか奥の庭が模様替え
枯山水的なものが新しく造られていました
そこには満月と兎の姿も


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満月があるのなら三日月もないとね^^


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奥の庭園の青地蔵さん
紫陽花の季節になると門前へ出張して拝観に訪れる人を迎えていたのですが・・・昨年、一昨年は出張されず、この場所でお会いした記憶が・・・
最近は出張されないのでしょうか
いや、草履が用意されています
もうちょっと紫陽花が濃く色付いたら門前まで行かれるのかも^^


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赤地蔵さんは出張はされず、ずっとこの場所
座しているから立ちあがるのも億劫なのかな  


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庭園の一番奥に花菖蒲園があります
何時もより早い開園に庭師さん達はまだ仕事中
中に入って萎れた花を摘んでいました 


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花菖蒲の季節になると思うのが菖蒲、杜若などの見分けかた
さて、どれがどうだったかな、と・・・
調べ、ああ、そうなんだと納得する癖に、花が散ったら忘れてしまいます
そして一年後、また調べて・・・・


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そうか・・・・
最近、物忘れが酷くて、それは事故の後遺症か薬の強さによるものかと思っていたけれど
元々忘れっぽいのかも(笑


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区別の難しい菖蒲、花菖蒲、杜若
ごく簡単に見分けるには花びらの基のところを見ればいいのです
花菖蒲は黄色、杜若は白、菖蒲は網目状の模様があることで簡単に区別


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漢字で書いているとややっこしいですね
菖蒲は”あやめ”であり”しょうぶ”とも読めます
でも”あやめ”と”しょうぶ”は全く違う植物 


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”あやめ”はアヤメ科”しょうぶ”はサトイモ科、全く違います
では”はなしょうぶ”は・・・・
これはアヤメ科
もう訳が解らない^^; 


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名前の由来を調べてみると
はなしょうぶ(花菖蒲) は、葉が菖蒲に似ていて花を咲かせるから
あやめ(菖蒲)は、剣状の細い葉が縦に並んでいる様子が文目(あやめ)模様(花基部の網目模様からの説もあります)
かきつばた(杜若)は、かきつばたの色(青紫)を染み出させ布などに書き付けた
つまり衣の染料に使われたことから書付花と呼ばれていたのがなまったもの
だそう  


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”何れ(が)菖蒲か杜若”という慣用句も有名
その意味は、菖蒲も杜若もよく似ていて区別が付け難いことから、いずれも優れていて選択に迷うこと、とされています
で、この慣用句の出典は『太平記』(巻二十一)に出てくる源頼政の歌


五月雨に沢辺の真薦(まこも)水越えていづれ菖蒲(あやめ)と引きぞ煩ふ  


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太平記によると・・・
紫宸殿の上に夜毎現れる鵺(ぬえ)を退治した源頼政に、上皇が「今夜の褒美として、かねて懸想していた美女”菖蒲前(あやめのまえ)”をやろう 同じ装束の十二人の美女の中からお目当ての”菖蒲前(あやめのまえ)”を引き当て、我が宿の妻とせよ」と仰せられた
が、その頼政、いよいよ迷い困惑し、詠んだのがこの歌


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頼政さんの困惑、わかるなぁ
自分も同じ装束、化粧で並ばれたら皆同じに見えてしまいます
地名の略称の付いた団体のアイドルグループなんかも皆同じに見えてしまって個人の区別はまったくつかないし^^; 


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鎌倉で一番お気に入りの明月院の奥の庭
柔らかな風を感じます
鳥の囀りと山肌から流れる水の音を聴いているのが心地いい
このまま此処にずっと居たいぐらい  


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木陰のベンチに座り、緑色に染まりながら、ただぼーっとしているのがい 


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奥の庭にそのまま居続けたいのですが、まだ紫陽花偵察は途中です
この後は東慶寺や長谷の方にも偵察に行く予定
奥の庭を離れ、下に降りてゆきます 


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この参道が明月院ブルーに染まるのは何時ぐらいかな
その頃にまた来ないとね 


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明月院に来ると月笑軒でお茶を飲むのがお約束^^ 
いつも室内ではなく庭の赤い毛氈の茶席でいただきます
耳を澄ませると僅かに聞こえる水琴窟の澄んだ音
その調べを聴きながら飲むお茶が楽しみなのです


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が、この日は自分の指定席には老夫婦の先客が(涙


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お気に入りの席には座れなかったですが、室内よりは外の席
でもこの位置からでは水琴窟の音は聞こえません
茶菓子は出雲三昧
諸越粉という小豆を挽いて粉にしたものを用いた落雁、粒入りの羊羹、求肥の三段重ねのお菓子
このお菓子がお気に入り^^


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明月院を離れ、東慶寺に向かいますが
なんだかもっと甘いものが食べたくなってしまって^^; 


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ちょっと和菓子屋さんに寄り道^^; 


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あんみつとかもいいな・・・・
宇治金時も捨てがたい
迷った挙句 


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何故かどら焼き(笑
最近、どら焼きにハマっているから 


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ふんわり、でもふんわりし過ぎない生地
軽いけれどしっとり 


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粒餡も上品な甘さ 


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そして最中も購入 


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なかなか好みな感じ~♪ 


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こちらも上品な甘さ、小豆の粒のほっこり感がいい感じ
どら焼きより最中の方が粒餡が好みな感じでした 


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この後は東慶寺の紫陽花偵察


イワタバコとイワガラミも楽しめました


詳細は次記事で


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